きもの箪笥*きものメモ

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君野倫子

Author:君野倫子
着物好き、歌舞伎好きの文筆家・君野倫子です。
感謝して、愛をこめて。
5月1日からアメリカ・カリフォルニア州在住となりました。
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喪服の黒

少し時間が経ってしまいましたが、お葬式のことを書いておきます。
祖母は明治・大正・昭和・平成と4つの時代を生きて、享年98歳で他界しました。
90歳以上だと、お赤飯を炊く地域もあると聞きますが、本当に大往生でした。
私はすでに身近な身内を二人も亡くしているのですが、喪服を着たのは初めてでした。

お葬式はその地域、地域で習慣やしきたりがあって、私は今まで2回とも自宅でお葬式をやりました。田舎の自宅でのお葬式はびっくりすることばかりでした。誰かが亡くなると、さぁ~~~と人が集まり、台所はその地域の女性たちがいっせいに食べるものをつくり始め、男性は葬式の段取りを始めます。そのすばやいこと、それはそれは感動的です。

今回ははじめて斎場でのお葬式したが、斎場もまた驚くことばかり。
いろいろ驚いたことはあったのですが、一番びっくりしたのが、親族での記念撮影・・・。
結婚式みたいに集合写真を撮るんです。ど~なんですか??それって・・と。
でも葬式で写真を撮るというのは、特に驚くことじゃないみたいで、準備をしているときに、遠縁の人が「写真係りはいないのか?」と私に聞いてきたので、「何撮るの?」と思わず聞いたんですが、どちらかというと「記録」的に撮る・・みたいです。あの人が亡くなったときは、こうだった・・みたいな感じで残しておくんだそうです。そうか記録なんだ・・と思って、私も撮ってもらいました。でも、なんか不思議感はぬぐえず。
01112009

喪服は「黒」というのは今や常識ですが、遠い昔は「白」でした。
私はか~~~なりの数の韓国映画やドラマを観ているんですが、ドラマでのお葬式のシーンでは、親族の女性は、まっ白なチマチョゴリを着ています。それを観て、もしかしたら日本もそうだったのかな・・と思い、いっとき調べたりしたことがありました。

その昔は白→奈良時代は黒→室町時代は白→明治時代は黒・・・現在にいたります。明治時代に西洋文化が入ってきて、西洋の喪の黒にならい定着したようです。

死装束の白というのも、白という色がけがれを清める色であること。白無垢も同様に嫁ぎ先であらたにその家の色に染まるという意味合いもあったようです。どちらも旅立ちの瞬間に着るものです。

はじめて喪服を着ましたが、「送る」という役割を感じましたし、洋服とはまた違う厳粛な気持ちになりました。ただ残念だな・・と思ったことが、着物を着る人が少なくなったことで、直系のごく近い人が亡くなったら和服、そうでなければ別に洋服でいいんじゃない・・という基準で着るものを決められていたこと。私は喪主の妻だったので和服ということですね。

ま、実際、今、お嫁入りに喪服を作っていく人は少ないんでしょうね。私のように跡取り娘は、喪服は母のものをもらう・・ことになっているので、私は自分のものは作ってなくて、今回は母も喪服を着たので、私は借り物でした。着る機会はないにこしたことはありませんが、これもまた受け継がれていくものだと考えると、こういう生活に密着したところでどんどん消えていく習慣がたくさんあるんだろうな・・という風に思いました。


お葬式を出すたびに思いますが、その2~3日間が1週間くらいに思える葬式という儀式が、大切な人を送る側にとって本当に必要な儀式であり、時間でもあると・・つくづく思います。けっして、どんなに年数が経っても、その人のいなくなった空間は埋まることはありませんが、そのことを受け入れていく最初の一歩なのかなと思います。
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