きもの箪笥*きものメモ

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君野倫子

Author:君野倫子
着物好き、歌舞伎好きの文筆家・君野倫子です。
感謝して、愛をこめて。
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歌舞伎座さよなら公演・1月夜の部

01092009

さて、忘れないうちに感想というか、覚書を少し。

大向こうがいっぱいかかって、しかも威勢がよくて、気持ちが良かった!
ぜひ、皆さまも現歌舞伎座、最後のお正月公演へ~。





一、春の寿

お正月らしい華やかな幕開け。
梅玉さん、福助さん、そして残念ながら雀右衛門さんはお休みで魁春さんが代役。
雀右衛門さんのお姿、観たかった。


二、菅原伝授手習鑑・車引

「車引」は何度もいろんな配役で観ていますが、なんだか、とても良かったです。
やっぱり幸四郎さん吉右衛門さんは大きくていいです。芝翫さんの桜丸、初役とは…驚きですが、芝翫さんは本当に華奢でいらっしゃるんだと…可愛らしかったです。富十郎さんの藤原時平も声もよく、眼力もあって迫力がありました。

今回の「歌舞伎のびっくり満喫図鑑」には、この三兄弟の襦袢を載せています。松王丸が両肌を脱ぐと、白の松柄が見えて会場から「うわぁ~」と声がもれていましたが、やっぱりきれいです。

そうそう、ツケがすっごくいい響きで、「今日の附打ちさんは誰!?」と思ったら、はい、芝田さんでした。
さすが芝田さん。こちらも「歌舞伎のびっくり満喫図鑑」でお話をうかがっています。


ちなみに、娘は天井から連れ下げられた紅白の梅の飾りに「すごいよ、あの梅」と感心していて、観るところまで私に似ていて笑えました。


三、京鹿子娘道成寺ー道行より押戻しまで

勘三郎さんの白拍子花子、良かったです~~~。
やっぱり、きれいな勘三郎さんが好きです。
ど~~も、法界坊とか、夏祭りとか、お岩さんとか、鼠小僧とか…そんな感じの役ばっかり観てきたからか、最近のすっときれいな勘三郎さんにうっとりします。

勘三郎さんのお岩を観た時、あの人妻の色気には危ない感じさえしましたが、道成寺でも可愛らしかったり、ふっと遠くに視線をやる時の眼の表情が色っぽかったりと…踊りもさることながら、そんなところが、さすが勘三郎さんです。
押し戻しの團十郎さんも良かったです。なんか、ますます好きになりました。團十郎さんには、お元気でがんばっていただきたいです。  

引き抜きや早替わりがたくさんある舞踊ですが、今回はいくつめだっけ…紫色の衣裳は初めて観ました。勘三郎さんのオリジナルでしょうか?紫色に桜の花びらの形で麻の葉模様(かな?)な感じで、ステキな衣裳でした。


ちなみに、娘は所化のだじゃれ話や四天の「十づくし」が大のお気に入りでした。
引き抜きの瞬間を見逃さないように、こそこそと私が耳元でささやいてました(笑)。

          


四、与話情浮名横櫛  

お富さん、与三郎で有名なお話ですが、染五郎さんの与三郎で眼福、眼福。
最初の<木更津海岸見染の場>では、錦之助さんと染五郎さんが舞台から降りて、ぐるっと会場をまわります。…って、ことをすっかり忘れて1階で観なかったことを大後悔。娘からもブーイング。

この場の福助さんのお富の衣裳、これまた初めて観た衣裳でした。たいてい縞の着物に献上の角出しが多いと思うのですが、福助さんの衣裳は、なんだろう…ダイヤつなぎみたな柄で、とってもモダン。福助さんオリジナルだろうか?すごく現代的な柄でちょっとびっくり。あれ着たい。

<源氏店>では、与三郎は決まった形があるので、その美しさをじっくりと。名台詞の前には「待ってましたぁ~~」と大向こう。気持ちいいです。形の決まっている役って、そこに与三郎の感情や過去を浮かび上がらせる必要があるわけなので、実は難しいんだと思うのです。相手が福助さんということもあって、ちょっと年上の女に惚れた男な雰囲気もあって(実際はどうなんだろう)、よい加減だった気がします。うらみつらみを言いながら、ずっと忘れられず、やっぱり惚れてるんじゃん!という与三郎の可愛らしさが出ていて良かったです。

さて、福助さんのお富。私は玉三郎さんと七之助くんと芝雀さん(…あと誰だっけ?)観たことがあるんですが、全然違いましたね~。今まで観たお富は、もっと清楚なイメージがあったので、最初「え?」と思いましたが、でも、福助さんのお富は「実はお富ってこんな感じだったのかも~」と思わせる説得力がありました。

お富と与三郎は嫌いになって別れたわけじゃなく、互いに生きているとは知らずに再会するわけです。そもそも、お富は人妻(妾)で、しかも元、深川芸者。そりゃ~お互いに一目ぼれしたとはいえ、与三郎はお富の女っぷりに惚れたに違いなく、うらみつらみを言ってしまうものの…実は死んでいると思っていたお富のことを忘れられずにいて、再会したら、やっぱりいい女だった…という、お富のにじむ出るエロさ…福助さんのお富はそういう…お富の過去をもにじみ出ていたように思います。その上で最後にお富も与三郎のことが忘れられなかったとわかった時、お富がすごく可愛らしく見えたんですよね。そういう女の両面が出ている福助さんのお富、私は好きでした。



できることなら、もう一度、与三郎は観たいです。
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