きもの箪笥*きものメモ

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君野倫子

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着物好き、歌舞伎好きの文筆家・君野倫子です。
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PARCO歌舞伎のネタバレ♪

03062006a週末、NHKでほんの少しPARCO歌舞伎を紹介してて、亀治郎さんがインタビューに答えてました。

『これが歌舞伎がどうかは、100年後判断していただければ、それでいい』と。

PARCO劇場は小劇場。確か席数500弱くらいかな。全席12000円という強気な設定ですが、前売りは即日完売。26日が千秋楽です。連日、芸能人や歌舞伎役者さんが観に来ているらしいです。・・もっと大きな劇場でやったら、もっとたくさんの人が観られるのにってちょっと思いますが。

お隣コクーン歌舞伎の初日が18日。18~26日はPARCOとコクーンが重なります。何かあるかな?何かあるかも?何かあるとおもしろいな・・・。あぁ、もう1回PARCO歌舞伎行きたいな。

さて、このブログには<続きを読む>という折りたたみ機能があったじゃないですか。楽日まで待てないので(笑)、ここから先はこれからPARCO歌舞伎にいらっしゃる方は読まないでくださいね。まっさらで観てください。今回は行けないけど、どんな歌舞伎だったか知りたい方は、どうぞ~。ただ、あらすじとかストーリーは書いてません。単なる私の個人的感想とメモです。あらすじなどは、ネット上に出ているので・・省略(笑)。(なんか、うろ覚えなところもあって、間違ってたらごめんなさい・・)
◆始まる前から始まっていた
上演中の注意事項のアナウンスというか前説・・携帯電話を“懐中電話”と言って、客席は大うけ。芸が細かいというか、もう始まってるって感じで。ここから130分、笑ったり、ほろっとしたり、忙しい忙しい。観客がしっかりついていかないとって感じで(笑)。

◆さらに染ちゃんに惚れる
惚れました。さらに。美しい日本の男・・という感じ。私は染ちゃんで日本の男性の着物がこんなに素敵なんだ・・ということをあらためて感じたので、ついついその着姿にホレボレ。ホント着流しが素敵で。衿もとから手を出して、あごなんか触ってる姿なんか、卒倒しそう(爆)。

◆下座音楽
下座音楽が事実上、上座音楽でしたね。鳴物・義太夫・竹本は舞台奥の高台にずらりと並んでました。始まる前からとってもリラックスムード。
んで、頭っから、お囃子に長唄が最高!
三味線がビートを刻んで、鳴り物にドラムのシンバル!にヘッドホーン。
♪♪「パパパ、パパパ、パルコ歌舞伎、けんざん(見参)!」♪
もう~いきなり大爆笑。

♪♪「歌舞伎座、国立なんのその、コクーン歌舞伎を斜に見て~パパパ、パパパ、パルコ歌舞伎、見参!」

三谷さんの実は負けず嫌いなところがこんなところに(爆)。
この曲が終わって芝居が始まったとき、ふと舞台奥の高台を見ると、鳴り物のお兄さん、ひじついてお芝居観ているし(笑)。リラックスしすぎ・・。

そうそう太夫の使い方も三谷さんらしかった。
可動式飲み屋のセットがはけて行く時に、飲み屋に何?太夫?鳴り物?竹本さんがエキストラか?と思いきや、ちゃんと音を出してる。でも、道具が包丁だったりするの(笑)。

しかも、義太夫・竹本さんたちの控え室は、ロビー??終演後そのへん歩いていました(笑)。

◆ツケ打ち
ツケ打ちさんもちゃんといました。
が、川のシーンで、ツケ打ちさんがシュノーケルつけてた・・三谷さんらしい。


◆走る染ちゃん
とにかく、染五郎さんを走らせるとおっしゃっていた三谷さん。
これが舞台自体が狭いし、花道はないし、どうやって走らせるのか疑問でしたが、確かに走ってました。走りまくりです。染ちゃんだけでなく、みんなが走ってました。花道がない分は下手側の通路を使います。舞台が狭い分、回り盆を走ります。草むらだってかき分けるし、鳥居だって飛び越します。それはもう見ていて楽しかったですね。

この回り盆の使い方もうまかったなぁ。
長屋のセットを回り盆でまわしては、場面を切り替える。でも、見えてる脇の部分でちゃんと笑えることをしていたり(芸が細かい)、そんな細かいところもつい探してしまう観客心理(笑)。

◆みごとな早替り
染ちゃんは二役。安兵衛と敵役のオカマちゃん?ショッキングピンクの着物で濃いぃ~んだけど、意外に似合ってました。ちょっとお気に入りかも(笑)。

亀治郎さんは三役。みごとでしたねぇ。特に右京から堀部ほりという武家娘に替わるところは、一瞬「え?誰?」とわからないくらい早い。たぶん、右京と堀部ほりが亀治郎さんだって最後まで気づかない人もいたと思うなあ。堀部ほりの可愛いこと。天然加減が最高によかった。
亀治郎さん、歌舞伎役者らしい部分がよく出ていて、それも狙ってのことでしょう。ちょっとした間のズレ、所作のスローな部分・・だからこそ引き立って見えました。

勘太郎くんも二役。又八の素朴でまっすぐなキャラは平助に似てて、にんまり。大工役で木で怪獣の棚を作って、花瓶を飾ってニッコリ・・可愛い。もちろん、安兵衛に切られたシーンは涙、涙の熱演。もう1つは、安兵衛を養子に迎える堀部弥兵衛のじじぃっぷり。コメディ路線もいける。

◆素敵な脇役
あと長屋の住人の中で、引き立っていたのが、おウメばあさんの市村萬次郎さん。いやぁ、必見!かなり好き。


◆演出の妙とさすがの笑い
場面の仕切りにカーテンをさぁ~っと引くことで次の場面にする幕をブレヒト幕というのですが、後半多用していました。去年観た野田秀樹の「贋作・罪と罰」でも使われていました。これはスピード感が出て、どんどん場面を分けたりと本当に面白いです。暗転にすると、やっぱりそこでスピード感が落ちるので後半特に効果的でしたね。

しかも劇中、アロマオイルあり、イナバウワーあり、人形劇あり、長嶋&王選手あり、三谷さんらしゅ~ございました。人形劇は死にそうに笑った。。これ最高。染ちゃん人形よかったわ。

しかし、染ちゃんが「イナバウワ~」をしたところなんて、もう台本かなり最近にできたってのがわかりますね。稽古が始まるときには半分しか台本ができていなかったそうです。三谷さんは役者さんにあてがきで脚本を書くので、初めての役者さんもいらっしゃったので、お会いしてから書いたんでしょうね。でも、アドリブ?みたいなところもあったりもしましたね。

◆恐るべし伝統芸能・歌舞伎
三谷さんの脚本にまったく動じないというか、むしろ思いきり楽しんでいる芸達者な歌舞伎役者の懐の深さ・・もう素晴らしいです。
何より、あのテンションで昼夜やってしまうのはさすが。特に染ちゃんと勘太郎くんのテンションの高さは・・楽日まで持つのか?と心配になるほど。んが、ただの役者じゃございません。毎日、歌舞伎座で昼夜やっているですものね・・。そんなことも妙に感心させられました。

歌舞伎役者の立ち振る舞い、所作の美しさが引き立ってました。
多くの歌舞伎を知らない人に、生まれたときからこの世界に身を置いてきたことが、いかにただならぬことかがわかる歌舞伎でした。それは普通の歌舞伎を見るだけでは気づかないだろうし、なじみのない人にはものすごくわかりやすいものでした。きっと、一度歌舞伎座に行ってみようかな・・と思った若い人がたくさんいると思います。

◆平成の歌舞伎
長年の歌舞伎ファンには「これは歌舞伎じゃないわ!」とおっしゃっる方もいるでしょうが、そう言われるのも三谷さんと染ちゃんの思惑通りなんでしょうね。その壊し方、ずれ方がさらに<歌舞伎>の奥深さを考えさせる余白を観客に与えるんだと思うんですよね。私的には「これは歌舞伎じゃない」とおっしゃる方は、着物の世界で言う<お直しおばさん>かな。だからこそ<PARCO劇場>でやってるんですよね。その時代、時代の書き手がいてこその伝統芸能です。はい。亀治郎さんが「100年後に判断していただければ・・」とおっしゃっているので、そうしましょう。しかし、この役者さんたち、本当に歌舞伎が好きなんですね~。それだけは確か。間違いない。

帰り道ほんと頭の中で「♪高田馬場はまだ遠い~~~♪」という歌がぐるぐるしてました(笑)。


<お知らせ>
3月25日(土)午後7時~10時WOWOWでPARCO歌舞伎の生中継があります。加入されている方はぜひ、ぜひご覧ください!


<関連記事>
PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』公開舞台稽古(シアターガイド)
市川染五郎「期待裏切るすごい舞台」…三谷氏初の歌舞伎作品(gooニュース・サンケイスポーツ)
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COMMENTS

行ってきました!
あー、もう一回行きたい。あっという間の二時間ちょっと、楽しすぎです。
倫子さんは染ちゃんに惚れ直したそうですが、私は勘太郎君に惚れ直しです。まっすぐな又八は勿論ですが、あんなじい様役までやってくれるなんて。ほんとに楽しみな役者さんです。
萬次郎さんは倫子さんも書いておられますが、要注目ですね。素のお顔写真を拝見して一体どんな芸風なんだろうと、常々思っていたのです。すばらしいコメディエンヌと認識しました。
余談ですが、隣の席にいらした男性のアンケート用紙を盗み見たら(すみません)79歳、しかもお住まいは大阪の三谷ファンらしい。なんだか嬉しくなっちゃいました。
私も行ってきました1
ホントにホントに面白かったー。
こんなにウキウキワクワクしながら観に行ったのも
こんなに最初から最後まで笑いっぱなしだったのも
初めてかもしれません。

「これが歌舞伎です」と言いたいです。
という染五郎さんのコメントがパンフレットに載っていましたが、
「それで良いと思います」とメール出したいぐらいです。(笑)

来年もやってくれるでしょうか?
来年も絶対観たいんですけど。

次はコクーンだぁ♪
(TBさせていただきました)
私も行って来ました~
いやぁ~、ホントおもしろかったです。
しっかり歌舞伎してると思いますよ。
だって歌舞伎は大衆の娯楽でしょう?
たんに年月が経って様式化しちゃってるけど
本来ああいう物であったはず(^-^)b

あぁ~、もう一度観たいです~♪
驚きの余興がありましたね
昨日ニュースでやっていました。染五郎さんと勘三郎さんがどっちにも乱入していてすごく楽しそうでした。歌舞伎は見たことがないのですが、こんなに楽しいのなら気軽に見に行ってみたいなと思います。
梢さん
勘太郎くんもよかったです。でも、染ちゃんのふくらはぎのすばらしかったこと(笑)。ほれぼれ・・。勘太郎くんも萬次郎さんもこれから要チェックですね。

櫻子さん
ホント、これは平成のれっきとした歌舞伎ですとメールしたいです(笑)。来年も絶対観たいですね♪

やっぴーさん
あのゆるゆるした笑いに江戸時代は江戸時代で、歌舞伎ってこんな感じだったんじゃないかな~(今の私たちには難しく感じるのは時代が違うから?)と思いました。

まゆこさん
テレビ局のカメラが来ていたので、どこかで放送するのかな~と思ってたら、TVでやったんですね。ホント、おちゃめなサプライズで楽しかったです。
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感激な観劇
PARCO歌舞伎「決闘!高田馬場」行ってきましたよ~ん!!!面白かった~♪ シアワセだった~♪ 今回は三谷幸喜さん作・演出なので、歌舞伎ファンのみならず三谷ファンも殺到。PARCO劇場のキャパが少ないことも手伝って、チケピのプレリザーブは発売5分で即完売の勢いだっ
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