きもの箪笥*きものメモ

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君野倫子

Author:君野倫子
着物好き、歌舞伎好きの文筆家・君野倫子です。
感謝して、愛をこめて。
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6月歌舞伎座・夜の部

6月の歌舞伎も千秋楽を迎え・・コクーンも入れたら、我ながら、よく歌舞伎に通った1ヶ月でした(笑)。歌舞伎の本を出してから、歌舞伎に連れてってと言われることが増え(←言い訳にしてますが・・)、今月も3階とか、1階とか・・いろんなところから堪能しました。はい。

06222008この日も雨で、雨の日が続くと、蒸し暑くて、着物の下も調整が難しいです。仕方なく雨にも負けない着物で。

もう、ずいぶん前になってしまいましたが、夜の部の感想は続きをどうぞ。
一、義経千本桜 すし屋
なんと言っても、30年ぶりの権太の吉右衛門さんに注目でした。権太の「やんちゃ」な感じは薄かったけれど、やっぱり人物を描くのが丁寧で深い。丁寧なので、吉右衛門さんがやると、とんでもないストーリーでもリアルに感じてしまう不思議。最後の自分の妻子を引き渡すところや斬られてからのセリフなどは、見せるし、聞かせます。さすが。実際、大きく見えた権太でした。

5月の伊右衛門の時も思いましたが、今、吉右衛門さんがこの役をやるには、もう大きさ深さがあって、「え?吉右衛門さんが権太?」と、ピンとこないほど。が、あえて今、こういう役をやるのはご自分の持っているモノを若い人に(=染ちゃん?)見せておきたい・・という、お考えがあるのかな・・と思ったりします。ま、勝手な想像ですが。私は吉右衛門さんの若手への愛と歌舞伎への愛を感じますね~。最近、特に。

弥助@染ちゃんは、ぴったりなので安心して堪能(笑)。姿も美しかった。すっと平維盛になる瞬間などは、見入ってしまいました。弥助&維盛の役って、するっと軽くなってしまいがちな気がするんですが、実は黙っていても存在感が必要なお役ですものね。今回は弥左衛門@歌六さんとのやりとりが、今まで見た中でもいちだんと際立ってたように思います。染ちゃんと歌六さんのコンビはいいですね~。

お里@芝雀さんも可愛らしかったです。お里も下手すると「うるさい女」になってしまいますが、芝雀さんがやると可愛らしさはもちろんのこと、維盛とわかる前と後での心持ちの違いがはっきり伝わってきて、さすがです。芝雀さん、ちょっとお痩せになったかしら?横顔がとても綺麗でした。

吉之丞さんはもちろん、言うことなし。まわりを引き立てる絶妙な存在感と年老いても”母”としての愛がちゃんと伝わってきました。大好き。

それから、それから、権太の息子役のソウタ君。5月は毛谷村で可愛い見得を見せてくれた子役ちゃんです。捕らわれの身で、後ろ手に縛られ口に布を巻かれ・・目しか出ていませんでしたが、モノを言えない役なんですが、権太を振り返る目でちゃんと芝居してて、すごい、すごい。私、花道脇にいたので、ぐっときました~!

しかし・・好きな演目ですが、まったくストーリーは納得いかんです(笑)。役者さんが違うと型が違って、その違いも楽しめる演目です。



二、身替座禅(みがわりざぜん)
なんだか、久しぶりの仁左衛門さん。今まで見た右京の中で一番、酔っ払いだった気がします(笑)。かなりロレツまわってなかったし。でも、色っぽかったし、可愛かった。男ってヤツは・・と思えました。
この演目もこの組み合わせの妙とかが楽しいですよね。


それから、腰元の勇人くんと巳之助くんがきれいでした。巳之助くん、女形のがいいんちゃう?二人ともきれいだったので、ぜひセリフまわしを練習して、いい女になってほしい!

私の中では、吉右衛門さんの玉の井が一番好きだったなぁ。右京は・・・実は勘太郎くんの右京が好きだったな。観たいな・・と思うのが、染ちゃんの右京&ラブリンの玉の井。あ、吉右衛門さんの右京&幸四郎さんの玉の井・・も観たい。それは無理?


三、生きている小平次
これこれ、楽しみだったのは!昭和62年に上演されて以来とか。
冒頭、幸四郎パパと染ちゃんが船に乗って釣りをする場面、二人は”友達”なんだと思うのに多少、時間がかかりました(笑)。だって親子だし。でも、おもしろかった~!!

無骨な江戸っ子太九郎@幸四郎さんと線の細い役者小平次@染ちゃんの対比がはっきり見えることで、おちか@福助さんの「女のしたたかさ」に説得力が生まれます。タイプの違う男にどちらにも惹かれるというのもよくわかるし、あぁいう状況になった場合、結局、女ならどっちを選ぶの?という部分がすごくリアル。女というのはその状況、状況でせわしく、計算高く考え、都合の良いもんだね・・ってことを見せてくれたおちか@福助さん。ちょっとやりすぎ感もあって、笑うところじゃないのに笑いが起こったりしてしまってましたが。でも、福助さんはきれいだけじゃない、女の内面を出して演じる役の方が好きです。そういう役をする福助さんは、ふっと男であることを忘れてしまいますもん。

しかし、2幕目・・幽霊ストーカー小平次怖いし。小平次が出てくるたびに、娘が小さい声で『こわっ!』とつぶやいてました(笑)。演出も良かったなぁ。ねとっとした執着心とか、愛情が過ぎると別物になっていく様とか、生きてるのか死んでるのか、自分でもわからないさまよった感じとか、かなり怖かった。おちか@福助さんが小平次の手を取った瞬間の「冷たい」感覚が伝わってきて、観ているだけなのにぞっとしてしまった。幕切れもすごく効果的だったなぁと思います。太九郎@幸四郎さんの引っ込みもうまかったし。『え?これで終わり?終わりなの?あの二人はどうなるの?小平次はどうするの?』と、観ている人みんなが感じたと思います。いい余韻です。

染ちゃん、血のりつけて、真っ青な顔してましたが、こういう一筋縄ではいかない変な役・・もっとやってほしいなぁ。きっと、うまいと思うんだなぁ。



四、三人形(みつにんぎょう)
芝雀さん、錦之助さん、歌昇さの踊りです。いい意味でもこの顔ぶれは安心感がありますね。芝雀さんがお父様そっくりだったなぁ。みなさん、安定した踊りです。

しかし、つくづく思うのですが、踊りがお上手な方はこうしてたくさんいるのに、染ちゃんの踊りには、ど~~してあんなにぐっとくるんでしょう。染ちゃん、何か光線でも出してるんだろうか。何がどう違うのか、また考えてみよう。

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