きもの箪笥*きものメモ

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君野倫子

Author:君野倫子
着物好き、歌舞伎好きの文筆家・君野倫子です。
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映画にしよう-『クライマーズ・ハイ』

 『クライマーズ・ハイ』

映画を観てきました。
原作も読み終わりました。

まず、映画を観て思ったことは・・・
よく撮れたな・・ということ。
架空の事故ならともかく、本当にあった事故で、実話をもとにしたフィクションだとしても・・関係者をはじめ、いろんな人がいるだろうから。

そして、
この本、よく書けたな・・ということも。
実際に著者の横山さんは日航機事故の際、群馬の新聞社で記者をしていて、実際に”この時”を経験されていて、なんと、この小説を書くのに18年かかったと。でも、なんだか、その数字に納得してしまいました。相当な覚悟も必要だったと思うし。映画を見終わって、原作も読みたくなりました。

映画では、日航機事故に遭遇した地元群馬の新聞社の編集部の様子を固定カメラをまわして撮ってて、記者達の高揚感・臨場感、スクープを狙う緊張感が熱く伝わってきます。私は結構、好きでした。ただ、悠木と燐太郎の関係、悠木と息子との関係、母親との関係の説明が足らず、安西の存在もわかりにくく、山登りのシーンの意味がよくわからず、中途半端だったかな。ばっさり切っても良いようにも思えました。

でも、本当に役者さんは素晴らしかった。
もちろん、堤さんは文句なしに良かった。個人的には、堺さん(=家定さま)がやっぱり良かったぁ。原作の佐山のまんまだったので、原作読んでても堺さんの姿が思い浮かびました。脇役もいい味出している役者さんがそろってて、特に遠藤憲一さん、皆川猿時さんもかなりいやらしい役を好演。

・・・ということで、映画ではわからないところが結構あったので原作を読みました。
クライマーズ・ハイクライマーズ・ハイ
(2003/08/21)
横山 秀夫

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冒頭数ページ読んだだけで、『あぁ~~そういうことだったのかっ!』と、映画でわからなかったことのいろんなことがすっとわかってしまって、原作を先に読んでいる人は映画観ても問題なかったんでしょうね~。

原作、本当におもしろくて、私・・・電車乗り過ごしました(>o<)。
本を読みながら「まだ、新宿か・・」と思って、ふと気がついたら、まだ新宿で・・あれ?止まってた?と思ったら、折り返してました(@o@)。あわてて降りました(爆)。まったくその間の記憶が飛んでる自分にびっくりです。気をつけよう。

あの映画の臨場感そのままが原作でも表現されていて、いや逆ですね、あの原作の臨場感がちゃんと映画で表現されていたんですね。文章にまったく無駄がなくて、リアリティもあって迫力もありました。原作を読んで映画を観るとがっかりすることが多いですが、現場の臨場感は表現されていたように思います。が、かなり原作と設定を変えているところがあって、なぜそうしたのか・・私にはわからない部分もたくさんありました。変える必然性も感じられなくて。

つくづく真実を伝えることの難しさを感じます。日本人はメディアリテラシーという発想に疎いので、テレビや新聞で書かれていることを鵜呑みにする人が多いと思うのです。この映画を観ると「新聞」をはじめ、あらゆるメディアに対する見方が変わると思います。日航機事故を扱っている小説ですが、実は世界最大の航空機事故ではなく、事件・事故を報道するのはやっぱり人間で、活字になった時点ですでに、スクープ合戦や名声欲や組織内の勢力争いや派閥争いというふるいにかけられていて、利益がなくては決して伝えられない真実であったり、正義があったりする・・という現実。もっと言えば、組織の中で上がNOと言えば、先には進めない・・それがどんなにいいとわかっていても動けない、誰もが感じる焦燥感とか。人の死に大きいとか小さいとかないはずなのに、人の死を伝える新聞の場合、金になる死とならない死があってしまう現実とか。

忙殺される毎日で麻痺してしまう「本当に大切なこと」を見る目。
社会や組織の中で感じる矛盾をどう自分の中で折り合いをつけていくか。
・・・そんなことを考えさせられる作品でした。
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