きもの箪笥*きものメモ

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君野倫子

Author:君野倫子
着物好き、歌舞伎好きの文筆家・君野倫子です。
感謝して、愛をこめて。
5月1日からアメリカ・カリフォルニア州在住となりました。
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舞台『女教師は2度抱かれた』

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連日の打ち合わせ、『亀治郎の会』などのことも書きたいのですが、追いついてません。とりいそぎ、舞台『女教師は2度抱かれた』です。

なんだか雨が続きますね。でも、お芝居の日は、雨でもご機嫌です。きっと嵐でもご機嫌でしょう。
雨の日は荷物が増えます。でも、雨の日はそういうもんだと割り切ってしまいましょう。

さて、『女教師・・』ですが、27日に楽日を迎えました。
ホントに楽しませていただきました。幸せ。
染ちゃんはきっと、9月2日の歌舞伎座初日を控えて、お休みなしでお稽古でしょうか?ですよね。
また、9月も楽しみです。

では、総括して感想を。

前から2列目で感激観劇。楽日は6列目あたり。もちろん、両日とも満席。立ち見もたくさん。大入りです。でも、コクーンなんで、着物人口は少なし、目立ちます。着物=染ファンってわかりますね(笑)。なので、前回は下見気分だったので、洋服でこそっと気分で行きましたが、着物で。雨降りだったので、着物姿は前回よりさらに少なかったかな。

さて、ここからはじっくり振り返ってみます。


自己実現
あやまち
社会の不正・不条理
DV・DVのサイクル(蓄積期、爆発期、安定期)
精神病
正気と狂気の境目
同性愛
変わるもの、変わらないもの


・・と、まぁ、いろんなキーワードが役者さんのものすごいテンションの高さで盛り込まれていて、シュールな笑いに飲まれそうになりつつ、そのごっちゃな盛りだくさんなところから人間のおろかで悲しい部分や醜くゲンキンな部分を描いて、自分はマイノリティな人たちとは違うと勝手に思っていても、実はその境界線なんて、あいまいなもんだって・・自分の立ち位置とかをふと確認してしまう・・なんか重いところを残すのが松尾さん。

いつもはもっと「自分のリアルな醜さを直視させられる」「見たくないものを見せられてしまう」エログロ度が高いのですが、今回はふっと重いところを残す感じでした。「大人計画」ファンの中には物足りなさを感じる人もいたかもしれません。それと今回は、どこか現実とかけ離れた異空間ではなくて、とてもリアルな世界を描いていて、その「リアル」さそのものが、六郎@染五郎さんの存在でした。

そうなの、登場人物の中でひとり、「あぁいう人いそう」というリアルさだったんです。そこは松尾さんの狙いでもあったと思うけど。六郎@染五郎さんは、出番が多いのに、セリフは少ないし、心情を吐露するようなセリフも少なかっただけに、六郎の後悔とか罪悪感とかを見せるのって難しいことだったんじゃないでしょうか。

なんか、人間って、やらなきゃいけないとわかっていても、なんとなく、できなかったり、できない理由も悪気もないのに・・いや、表向きは自分でもそう思っているけど、正直なところ、ちょっと重く感じていたりすることって案外あるものです。その悪気のない無視は、相手を待たせたり、裏切りだと思わせてしまったり、期待させたり・・するものですよね。

しかし、笑いが多くて、見逃してしまいそうになるんですよね。大笑いしている間に終わってしまう危険性の高いお芝居でした。たぶん、1回しか観なかったら『あれ?何だっけ?』という感じになったかもしれません。


松尾さんのゲイバーでお子様ランチショーで歌う占い師、意味わかんない踊り、うさんくさいフランス人演出家、何言ってるかわかんないヒッピー始末屋、最高でした。松尾さんとても楽しげだったな。

浅野和之さん、ブラボ~~~~浅野さんの「猟銃で撃たれた鹿」を見れて、私は幸せ。楽日は「釣り」もサービス。あの身軽さ、しなやかさは、野田さんところで培ったものだろうか、やっぱり。浅野さんは本当に映画にドラマに舞台に・・ひっぱりだこですよね。そうそう『ルーキーズ』の教頭先生でしたね。

狂気と正気の境目を演じるしのぶさんは、やっぱりすごい。ザ・女優。「白浪五人男」弁天小僧の長台詞もパーフェクト!かっこよかった。私も覚えたい(笑)。

何度見ても、サダヲちゃんの歌舞伎役者・・どうなの??あんな歌舞伎役者がいたとしても、いることを信じたくない感じ(祈)。でも、サダヲちゃんの芝居のテンションの高さ、歌のうまさ、間の取り方は絶妙。

 「この『麦』の衣装が、むぎむぎして暑いのよっ!」

 私まで、むぎむぎしてしまいました。

 しかし・・・なんで、阿部サダヲのこと、みんな「サダヲちゃん」とつい呼んでしまうだろう・・不思議だ。

星野源さん、音楽も歌も素晴らしかった。で、3役もやってて、どれも別人に見えた。

荒川良々さん、思いがけず大きい人だった。ひょうひょうとしてて、やっぱり、タイミングが不思議な人で癒し系でした(笑)。染ちゃんはパンツ一丁でしたが、良々さんはふんどし一丁。

白塗りなしで、派手な衣裳なしで、現代劇で普通の格好で眼鏡が・・かなりかっこよかった染ちゃん。染ファンは、うれしかったんじゃないでしょうか。ある意味、ショッキングでもあったけど。


いやね、つくづく思ったのですが・・松尾スズキさんを選ぶ染ちゃんはさすが・・。こういう役だと最初からわかっていたかどうかは・・わかりませんが(笑)。
歌舞伎役者・市川染五郎にあの役をやらせる松尾スズキはすごいと思います。
で、松尾スズキにすべてをゆだねて、この役を思いきりやってしまう”市川染五郎”もすごいって思います。

パンツ一丁ですよ?
しもねた歌詞のソロですよ?
へそ踊りですよ?
歌舞伎役者とは思えない、ゆるさですよ?(←ほめてます)
出番が多いのに、セリフが少ないんですよ?(←「朧・・」とは比べ物になりません)
いや~松尾さんにしか、あの役を”市川染五郎”にやらせることはできない・・よね?

でも、カテコの染ちゃんは歌舞伎役者・市川染五郎の顔になってて、あのゆるさはやはり芝居だったんだとはっきりわかるほど(あたりまえではありますが・・)。

個人的には、この役を演じてくれて、ホント良かったなぁ~と思います。こういう情けない男とか、コンプレックスのかたまり男とか、心に傷を負った頭脳犯とか・・なんか、ひどいヤツなんだけど、弱い部分を持ってて、つい共感しちまって憎めない・・みたいな役をぜひ、今後もお願いしたいです。ぜひ。


そうそうロビーで、”篤姫”さまと小雪さんをお見かけしました。宮崎あおいちゃんは、もちろん、お洋服でしたが、激カワでした。ホント、かわいい。小雪さんは、小雪さんが通るとみんな思わず、振り返り、思わず「きれいぃ」と言葉がもれているのが、おもしろかったです。が、ホント、美しかったです。そして、楽日には白石加代子さんも。そこにいらっしゃるだけで白石さんオーラが。存在感がすごかったです。


現在、発売中の文学界 2008年 09月号 [雑誌]に「女教師は2度抱かれた」が掲載されています。芝居を観ずに活字だけ読むと・・どんな風に読めるんでしょうね~あの松尾ワールド(笑)。

文学界 2008年 09月号 [雑誌]文学界 2008年 09月号 [雑誌]
(2008/08/07)
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ホント、楽しかった。
7、8月と歌舞伎はお休みだったので、やっぱり染ちゃんの歌舞伎を観たくなっております。
9月は歌舞伎座です。
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COMMENTS

ご一緒できて,本当に楽しかったです。
3連ちゃん、大丈夫かな?と心配でしたが、全然OK。
ご一緒させてもらった回が,一番じっくりと見れたように思います。

でも染ちゃんの歌舞伎が見たいですね。
私は10月東大寺までお預けです。
またお会いできますね。
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